やまなし
- 作者: 宮沢賢治,小林敏也
- 出版社/メーカー: パロル舎
- 発売日: 1985/07
- メディア: 大型本
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ご存知宮沢賢治の短篇。どこかの山の清流に住むカニの兄弟のお話です。
私も小学校のころ、国語の時間に習った覚えがありますが、今でも国語の教科書に載っているんですね。「やまなし」でググると、小学校6年生の子供たちの感想文がたくさんヒットします。すごい世の中になったもんです。
さて、やまなしといえば、清流の底から見上げた、きらきら光る川面の実に幻想的な描写が印象的ですが、カニの兄弟の絡みが実にほほえましい話でもあり、父親として読むと、兄弟の絡みの方に興味が向きます。
面白いのは後半の12月の話で、二匹で「あわ」の大きさ比べをしてます。おとうとカニが一生懸命背伸びして、お兄さんカニと張り合おうとしているあたり、わが家の兄弟とまったく同じです。お互い意地を張りすぎ、二人では収拾つかなくなって、お父さんが乗り出してくるあたりまでそっくりです(^^
カニのお父さんの「あしたイサドへ連れて行かんぞ」というセリフは、私も場所だけ変えて連発しているよなぁ。父親の「おどし」は昔も今も変わり映えしないようです。