聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

手にはなぜかマヨネーズ−そらとぶテーブル

そらとぶテーブル (日本傑作絵本シリーズ)

そらとぶテーブル (日本傑作絵本シリーズ)

以前のエントリーで取り上げた「ぶたのたね」の作者、佐々木マキさんの絵本です。


暑い夏の日に飼い犬のイワンと歩いていたきのこちゃん、暑さに耐えかねて空き地で見つけたテーブルに腰掛けて一休みします。イワンが涼しい南極へ行ってみたいなと言ったその瞬間、二人が腰掛けたテーブルはふわりと浮き上がり、ぴゅーっと空を飛んで2人を南極まで運んでくれます。二人が見つけた古いテーブルは空飛ぶテーブルだったのです。


とまぁ、お話は出だしからいきなり空を飛んでいってしまいます。しかもきのこちゃんの手にはなぜかマヨネーズ。飛んでいった南極できのこちゃんとイワンは、魚釣りをしているペンギンを見つけます。二人はペンギンと一緒に遊んで仲良くなり、今度はペンギンのリクエストで迷路(!)へ飛んでいくことにします。迷路で一行は、迷って出られなくなったブタを助けて仲良くなり、今度はブタのリクエストで別の場所へ飛んでいきます。そして飛んでいく先々で動物たちと仲良くなるのですが…。


この話も「ぶたのたね」同様、プロットの飛びっぷり、とぼけぶりが実に楽しいお話です。ぜひ親子でツッコミを入れながら楽しんで読んでみてください。


ちなみに作者の佐々木さん、あの「ガロ」出身だったんですね。もともと漫画家だということは知っていたのですが…。むぅ、ぶたのたねやそらとぶテーブルの世界と「ガロ」の世界ってどこかで結びつくんだろうか。佐々木マキさん自身に俄然興味が湧いてきました。