そらまめくんのベッド

そらまめくんのベッド (こどものとも傑作集)

そらまめくんの宝物はふわふわで綿のように柔らかい自分のベッドです。友達のえだまめくんやグリーンピースの兄弟、さやえんどうさん、ピーナッツくんが寝かせてほしいと頼んでも誰にも使わせません。

その大事なベッドが無くなってしまったので、そらまめくんはびっくりしてあたりを探します。豆の友達が見かねて自分たちのベッドを貸してくれようとしますが、それも断って何日も探してようやく見つかったベッドは、うずらのお母さんが卵を温めるのに使っていました。そらまめくんはしばらく卵の様子を見守ることにしました…。

この絵本は下の息子が気に入っている本です。本屋で見つけたそらまめくんの絵に惹かれたようです。主人公のそらまめくんはじめ、出てくる豆たちの絵がとてもかわいらしい絵本です。個人的には、ピーナッツくんが貸してくれたピーナッツベッドにはまり込んだそらまめくんの姿がツボにはまりました。

３歳から４歳ごろの子供は、だんだん自分の周りの世界とコミュニケーションできるようになってくる時期で、気に入ったおもちゃなどを友達と上手に交代しながら遊べるようになるのもこの時期です。ただ、気に入ったおもちゃはどうしても独り占めしたいのでしょう。家で兄と遊ぶ時も、おもちゃの取り合いでよく大喧嘩しています。

子供たちは周りと喧嘩しながらも、だんだんと周りと仲良く遊ぶ術を身に付けていくわけですが、そう考えると、宝物のベッドを独り占めするそらまめくんも人間の年で言えば３〜４歳くらいなんでしょう。

●● 英語版も出ています
そらまめくんのベッド 英語版 ―Big Beanie's Bed (with CD)