聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

カラスのパンやさん



からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))







いずみがもりにあるカラスのパンやさん、白いオモチちゃん、黄色いレモンちゃん、赤いリンゴちゃん、茶色いチョコちゃんという四羽の子供たちが生まれますが、子育てに追われるうちにパンやさんはお店が苦しくなってしまいます。


ところが、オモチちゃんたちのおやつに与えていた焼きそこないのパンが、ひょんなことからカラスの子供たちの人気になります。そこで、パンやさん親子が知恵を絞って作ったパンとは…。


この本は1973年が初版で30年以上子供たちに親しまれている絵本です。奥付を見ると、2001年10月の時点で249回目の増刷になっていますので、すごいロングセラーということになります。私自身も子供の頃読んだことがあり、親子二代にわたって楽しませてもらった絵本です。自分で読んだときは、パンやさん親子が焼くパンやそれを買いに殺到するカラスたちのことが印象的な話だったことを覚えています。


自分が子供の頃読んだときに気づかなくて、子供に読んでやって初めて気づいたのは、このお話は音読するとすごくテンポが良いということです。一つ一つのセンテンスも短く、歌うように楽しんで朗読することができます。絵本を朗読するのは気恥ずかしいというお父さんにもオススメの一冊。