聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

社員満足についての甘ったれたコメント

大多数の会社人にとって、社員満足の究極の姿は「終身雇用」なり「年功賃金」ではないか?と思ってみたり。

会社は今、社員の『柔らかい気持ちの通い合い』を求めている??
行きすぎた成果主義やリストへの反動なのか、やっと会社が社員の動機付けに本気で目を向け始めました。
『社員満足あっての顧客満足』と言うことに気がついたわけですね。
これは90年代の長いリストラ時代は終焉し、景気が回復して来た為なのでしょうか?
その結果、日本企業のゆとりと『集団主義的な暖かさ』が甦ったのでしょうか?(FPN 2005年12月19日)

最近サンクスカードや社内ブログ、ネット居酒屋など社員同士で「柔らかい気持ちの通い合い」を実現できるツールを導入する企業が目立っており、これは企業が社員満足の重要性に気づいたからだというご指摘です。

私の勤務先でも、一部でサンクスカードを導入している部署がありますし、利用している社員も概ね好意的に利用しているようです。私自身、人からお礼を言われれば悪い気がしませんので、こういうツールがあれば職場の雰囲気も和むだろうし、いいツールだなとは思います。

ただ、それを企業が「社員満足」なる言葉をかぶせて運用するのをとらえて「会社が社員の動機付けに本気で目を向け始めた」と言ってしまうのは「ちょっと待てよ」という思いがあります。

これは好みの問題なのかもしれませんが、社員満足ということを突き詰めて考えていくと、長期的に心の安寧を保って仕事(生活)ができることというところに行き着くように思います。そうすると、社員満足の究極的な手段は「終身雇用」なり「年功賃金」ということにならないでしょうかね?

つまり、会社としては既に「終身雇用」や「年功賃金」という形で実現されていた「身分(将来)の安定」という形での長期的な社員満足や動機付けを与えることができなくなってしまったため、その代償手段として「社員同士の気持ちの通い合い」をもって社員満足や動機付けとしようとしているのじゃないかと思うわけです。