うんち したのは だれよ!
- 作者: ヴェルナーホルツヴァルト,ヴォルフエールブルッフ,Werner Holzwarth,Wolf Erlbruch,関口裕昭
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1993/11/01
- メディア: 大型本
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微妙な味わいのある絵本です。
「ねえ きみ、ぼくのあたまに うんち おとさなかった?」
地面から顔を出したところで、頭の上にソーセージのようなうんちを落とされたもぐらくんは、犯人を捜します。このもぐらくん、頭にうんちを乗せたまま犯人探しに出かけるのですが、この姿が実に微妙。
ハトやウマ、ウサギなど、もぐらくんがたずねて回った動物たちは、実際にうんちをして身の潔白を証明するのですが、それぞれのうんちがヨーグルトやお団子、豆粒など食べ物にたとえられているあたりも実に微妙。
微妙の極めつけは、うんちを落とした犯人(犯動物?)の名前。これ、ドイツ語の原文ではどういう名前になっているんだろう?気になって仕方ありません。
下の子の最近のお気に入りですが、読んでやるたびに親のほうは、なんとも言えない微妙な読後感を味わっています。吉田戦車氏の漫画「伝染(うつ)るんです。」の最初のころの雰囲気がこんな感じだったなぁと思ってみたり。とにかく微妙な味わいの絵本です。