聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

うんち したのは だれよ!

うんち したのは だれよ!

うんち したのは だれよ!

微妙な味わいのある絵本です。

「ねえ きみ、ぼくのあたまに うんち おとさなかった?」
地面から顔を出したところで、頭の上にソーセージのようなうんちを落とされたもぐらくんは、犯人を捜します。このもぐらくん、頭にうんちを乗せたまま犯人探しに出かけるのですが、この姿が実に微妙。

ハトやウマ、ウサギなど、もぐらくんがたずねて回った動物たちは、実際にうんちをして身の潔白を証明するのですが、それぞれのうんちがヨーグルトやお団子、豆粒など食べ物にたとえられているあたりも実に微妙。

微妙の極めつけは、うんちを落とした犯人(犯動物?)の名前。これ、ドイツ語の原文ではどういう名前になっているんだろう?気になって仕方ありません。

下の子の最近のお気に入りですが、読んでやるたびに親のほうは、なんとも言えない微妙な読後感を味わっています。吉田戦車氏の漫画「伝染(うつ)るんです。」の最初のころの雰囲気がこんな感じだったなぁと思ってみたり。とにかく微妙な味わいの絵本です。