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お気楽金融雇われ人の見聞録

偽造カード被害を銀行が補償

大手銀行や地方銀行などが加盟する全国銀行協会(会長、西川善文三井住友銀行頭取)は18日、偽造キャッシュカード被害の補償条件を定めたカードの取引規定(約款)を4月中に変更する方針を固めた。被害者に落ち度がない限り原則として補償に応じ、落ち度があることの立証責任も銀行側にあると明記する。日本郵政公社なども追随することになりそうだ。(NIKKEI NET 2005年3月18日)
妥当な流れだろう。asahi.comの記事では、海外の銀行は1日あたり、1回あたりの現金引出限度額を小さくする代わりに詐欺などの被害額は全額補償しているようだ。そういえば、日本でもコンビニATMなどは1回の引出額が小さくされて不便な思いをしたことがあった。不幸にして自分が被害者になったときのことを考えれば、やむを得ずか。

今後のキャッシュカードはICカード化が進み、手のひら静脈認証指紋認証などでセキュリティを高めるのが普通になるのだろうが、こういう指摘もある。
偽造しにくいと考えられている生体認証技術も盲点があると指摘したのが松本氏。携帯電話に搭載されているラインセンサーが、指紋をつけたゼラチン製の人工指でも認証が出来てしまうという事実を紹介した。(第1回日経セキュリティ会議)
指先の指紋は体の表面にある上、面積も大きくないので、指紋をとられると偽造されやすいということか。指先認証に限った話ではないが、どんな高度なセキュリティ手段であっても、いずれ偽造手段が開発されてしまうから、どうしてもいたちごっこになってしまう。この社会的なコストって馬鹿にならないと思うのだが…。